梱包材の詩
ぷちぷちした梱包材
箱に詰めるために沢山たくさん
箱は一つだけ。容量が決まってる。
本当は全部入れたかったの。でも時間切れ
「大きすぎたかな」
詰め切れなかった梱包材
かさばる
そんなに重くないはずなのに
大きい
大きい大きい梱包材
まずは端を切り取る。空気の抜けた部分。
捨ててしまおう。
次に空気を抜く。
間抜けな音を立ててぺたんこにしましょう。
そして
そして
圧縮。
圧力をかけて、体重をかけて、踏みつけて、握りしめて、
小さく小さく
なんであったか分からなくなる梱包材
ぱっと力を抜いたらまた広がってしまう
「油断は禁物」
ずっと「梱包材を持っている」その状態のままでいてね
「あ、こんにちは」
そんな険しい顔して何を抱えてるの
「あっ」
晴れた空に飛んでいった梱包材
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そんな風に、飛んでいくかな梱包材
果てしなくかさばるけれど
きっといつか飛んでいくよ 晴れた空に ひらひら気持ちよく
「お茶でもしませんか?」